ローヤルゼリーは「ロイヤルゼリー」とも言われ、もともとはミツバチの作る、女王蜂専用の食料で健康食品の一つです。
ローヤルゼリーはその有用性とともに神秘性が語られますが、その実体は女王蜂が生涯にわたって食べる他にはない食物です。
ローヤルゼリーはそのため、「王乳」とも呼ばれています。
ローヤルゼリーはこの驚異的な生命力を支えている栄養の宝庫です。
ミツバチが花から集めてきた花粉がローヤルゼリーの原料となります。
それを働き蜂が体の中で消化・分解・生成し、大あご腺と下咽頭腺から分泌したものがローヤルゼリーです。
自然の状態では、女王蜂となる幼虫用の特別室が、ミツバチが次世代の女王蜂を誕生させる春から夏にかけて、いくつも作られます。
この特別室は王台と呼ばれ、形、大きさともにピーナッツの殻によく似ています。王台に産み付けられた卵が孵化すると、働き蜂はローヤルゼリーをその幼虫の餌として分泌し、その王台の中にためていきます。
生のローヤルゼリーはこうして生成され、乳白色のクリーム状の、舌を刺すような酸味のある物質です。
このようにローヤルゼリーは、成分や生成の過程など、はちみつとは完全に異質のものです。
自然の状態ではローヤルゼリーはごくわずかしか生産することができません。
3大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質をはじめとして、人の健康にとって不可欠となっている必須アミノ酸のすべてを含む22種のアミノ酸を主体に、ミネラル・各種ビタミンなど栄養素をローヤルゼリーはバランスよく豊富に含んでいます。
各種ビタミン類については、ビタミンCを除いてはちみつの数十倍も含んでいます。
食品の中では「美容のビタミン」といわれているパントテン酸の含有比率は群を抜いています。
特有成分として、近年、その有用性で注目されている、天然の物質としてはローヤルゼリーにしか存在しない「10-ハイドロキシ-デルタ-2-デセン酸」(以下デセン酸)があります。
このほかにもアセチルコリンが他の食品に比べて多く含まれています。
このようにローヤルゼリーは、必須アミノ酸や各種ビタミンなど40種類以上もの栄養素をバランス良く含んだパーフェクトフードといえます。

ローヤルゼリーについて哲学者アリストテレス(B.C.384〜B.C.322)は、その著書「動物誌」の中でこう記しています。
アリストテレスはクリーム状ではちみつとは味覚も色も異なる液体の中に浮かぶミツバチの幼虫が女王蜂へと成長することを知り、ローヤルゼリーそのものが女王蜂を生み出す魔法の鍵だと考えていました。
19世紀ごろ、古代ギリシャ時代から知られていたローヤルゼリーの有用性が改めて認識され始めました。
そして1950年代に、健康食品として、世界中でローヤルゼリーが注目されるようになりました。
ローヤルゼリーは同じ有精卵から孵化したミツバチの幼虫のどの幼虫にも、初期の3日間くらいは与えられます。
その後働き蜂となる幼虫たちははちみつと花粉が混ぜられた餌で育てられ、ローヤルゼリーは女王蜂となる幼虫のみに与えられます。
王台とよばれる部屋でローヤルゼリーだけをたっぷり食べることにより、女王蜂は働き蜂にはないいろいろな能力と特徴を得ます。
たとえば寿命は働き蜂の1ヶ月余りに対して、3〜4年と30〜40倍も長生きし、毎日約1500〜2000個の卵を産み続けることができ、体の大きさは働き蜂の約2〜3倍となります。
同じメスのミツバチであっても普通は働き蜂には産卵能力はなく、ミツバチの社会を支える生命の営みという重要な能力は女王蜂のみに与えられます。
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